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エグゼクティブインタビュー

顔、名前、スキルなどの人材情報を一元管理し、可視化する事で人材マネジメント業務の課題解決に繋げる、HRテクノロジーのプラットフォームを展開している「カオナビ(https://www.kaonavi.jp/)」。企業の働き方改革を実現するプラットフォームとして、業務・業態を問わず1100社以上の企業に選ばれています。
今回は、同社で執行役員を務める藤田豪人氏にお話をお伺いしました。

藤田さんのご経歴を簡単に教えていただけますか。

数社で営業、Web広告代理事業、ポータルサイトの事業責任者を経て前職のパイプドビッツ社で執行役員として営業組織を見た後、取締役CMOとしてマーケティング職を経験し、現職でコーポレート本部長になりました。

2012年のサービス開始から6年で導入が1100社を超え、絶好調ですね。これまでの会社の生い立ちや貴社サービスについて色々お聞かせください。

2012年の事業立ち上げ当初、「HR Tech」と言われる人事周りのITビジネスは、給料計算、勤怠管理、労務管理など、法律、労働法上管理しなければならないものが、ツール化されていたという状況でした。我々が着目しているのは、データが見える事によって、適材適所の配置ができたり、活躍を促したりする、人材マネジメントの領域です。その頃代表の柳橋がサイバーエージェントの曽山さんと仕事していたのですが、丁度サイバーエージェントが拡大している時で、「顔と名前が一致しないんだよ。顔写真入りの組織図作ってくれない?」という話を頂いたのがきっかけです。顔と名前が一致するデータベースを作成したことから「カオナビ」のビジネスがスタートしました。今までクローズだった人事データを、制限をつけて一部はマネージャーへ、一部は現場へと見せる所から始まり、評価制度、MBO、評価ワークフローのような機能をつけながら、市場と一緒に拡大していきました。

弊社では「カオナビ」のマーケティング、生産、販売、サポート、そして管理側の人間も含めてプロダクトだと思っています。「商品が悪い」ではなく、その状況に合わせてそれぞれの悪い所をチューニングしていくやり方なので、全体観で見え、問題点が掴みやすい。まだ事業年度6年の若い会社なので、チューニングもスムーズに行えます。

導入企業で印象深い活用事例は如何ですか。

例えば一休さんは、これまで2時間かかっていた人事業務が30分に短縮したり、飲食店のワンダーテーブルさんでは、評価ワークフローに使って頂き、評価業務が2週間から1週間ほどに縮まったと伺っています。 そのほか、一休さんだと、CHROがカオナビを見ながら抜擢する事もできたそうです。例えば、「カオナビ」を使って25歳の若手社員のみをピックアップし、社長とランチの機会を設けるなど、部署の垣根を超えて社員交流をする際にも活用しています。離職防止や、エンゲージメントの向上に繋がり、結果的に生産性の向上も期待できると思います。 その他丸亀製麺を運営する、トリドールホールディングスさんにもご活用いただいています。 参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=o-Gb0xIz5LU

会社の事をもう少しご質問させてください。2014年で4人、2016年で50人、2018年で130人と増員されていますね。

事業拡大をする中で、すごいスピードで現場からマネジメントまで採用をしてきています。
一方で離職者数は少なく、設立から2018年11月末でまだ10名程度です。社員が増えてくるとマネジメント採用が必要になりますが、マネジメント層の採用は、直属の配下のポジションの人と比べて、圧倒的に上じゃないと納得してもらいにくくなります。
そのため、よほど上から入る場合は別ですが、最近は、マネジメント層で入社した方も、短い期間は必ず現場を体験してもらい、何かの実績を残してもらうという方針にしています。

藤田さんが入られてみて、一番予想外というか、戸惑った事はありますか。

「本当に早く帰るんだ。」何よりこれですね。

お給料って例えば年収分の付加価値を出す事で「フェアな状態」が作られるじゃないですか。残業せずに600万円分で成果を出す人もいるのに、残業している人は、同じ付加価値を出すのに、残業代が支払われ600万円以上になり、これはフェアじゃない。だからカオナビでは、「時間内に終わらせる」というのが前提になります。もちろん残業しなきゃいけない時はしますが、基本的にはやらない。 僕も元々は、「溢れたら時間外でやればいい」という考え方で、そういう仕事の組み方をしてきましたが、今は「時間内に如何に収めるか」、「どう再現性を持って改善していくか」ということに頭が働き出しています。

カオナビは「早く帰って、外でもスキル付けなさい」というスタイルです。副業をしたり、セミナーに出たりしている社員も沢山います。これって全部自分達が能動的に動かないとダメなんです。自ら考えて、自ら行動して、更に改善、PDCAを回していける人を求めたいですね。

副業OKなんですね。

会社として何をしているかは把握しておきたいので申請制にしていますが、競合の手伝いや、明らかに業務に影響がでるようなもの以外は基本的には全部OKです。人数はまだ10数名ですが、広報が他社の広報をしたり、マーケが他社のリスティング支援をしたり、猫好きだから猫のツールの開発会社でお手伝いをしているというような事例がでてきています。副業をしている方は、考え方や行動が整理されているので、効率がよい働き方に慣れていますね。

ちなみに現状昇給は、年1回ですか?

年1回ですね。下がる人もいますが、上がる人が多く、結果論として平均で年間5%くらい年収が上がってますね。5%って結構すごいですよね。今後どの位上がるかは分からないですが、こちらも再現性の考え方なので、「1人で多くの付加価値を出せるなら、幾らでもあげるよ」っていうスタイルです。 人事的には今、制度の再構築をしています。弊社はどちらかというと、会社と社員は上下ではなく横だという考え方があって、会社側も選べる、従業員側も選べるという関係性であるべきだと思っています。プロフェッショナルで育成していく人は徹底的に応援します。プロダクトビジネスは再現性のビジネスなので、再現性を持った考え方、仕組みを応援していくという制度にしていこうと思っています。

オフィスはワンフロアで、みなさん、こちらにいらっしゃるのですね。雰囲気は如何ですか。

うちはベンチャーとしては、平均年齢が高いので、みんな大人という雰囲気ですね。時間内に終わらすというところもきっちりしていますし。雑談は少ないですね。雑談しても、 パーッと雑談してすぐに仕事に戻ります。

開発は、社内で作っているのですか。

そうです。基本的にはほとんど内部で開発しています。協力会社さんは数社入っているくらいで、開発人材が採用できるのであれば、どんどん社内に変えていきたいと思っています。

大手企業向けにカスタマイズ版を提供するという事はありますか?

ないですね。画面上の簡単な操作で、ユーザーがデータベースを作る事が可能なので、カスタマイズしなくても使えるものになっています。たまに細かく設定して欲しいという話も出るのですが、ビジネスモデルが変わってきてしまうので、今はやらないというのを明確に決めています。

会社に合う人、合わない人の境目はどんなところでしょうか。

「ガッツと気合と根性で頑張ります」という方は合わないと思います。疑問を持ち続けて、しっかりと考え抜ける方。違うものは違うと言える方がフィットしていますね。入社歴が浅くても社長の柳橋に「いや、私はこう思うんですけど」って、普通に言える人がいいですね。

社長と副社長は入社前後で印象に変化はありましたか。

副社長はイメージどおりでしたが、社長はだいぶ変わりました。

どんな感じですか。

最初の印象は、すごく合理主義者で、人間味が少なく見えちゃうんですよ。だけど蓋開けてみると、すごい人が温かくて、人間味が溢れているんです。よくよく聞いてみると、「仕事ってゲームだよね」というスタイルなんですね。「ゲームである以上、決められた時間内で成果を出さなきゃだめだよね」と。「労働集約型の仕事じゃなく、プラットホームビジネスをやっているので、しっかりと決められた時間で仕組みを作ってどんどん変えていく。労働集約型の働き方をしているのでは、僕らの事業と働き方がリンクしていない」という考え方が強いんです。仕事中もそれがはっきり出るタイプなので、取っ掛かりにくいっていう人もいるのかと。だからちょっと損はしていますね(個人的には本当にただの気のいいおじさんです。笑)

最後に、御社を志望される方にメッセージをいただけますでしょうか。

カオナビは自分の意思を持って働ける人が活躍できる場です。
今後、生産人口は減る中でGDPを上げていかなければならない。そうすると一人当たりの生産性を上げざるを得ない。今の残業をする前提の働き方は限界点が来ていると思っています。労働者人口が減っていく中で、生産性の高い働き方に慣れている外国人が増えていく。「残業は自分たちが時間通りに終われなくて、結果を出せないからやっているんでしょ」、という考え方の人たちが来るんですね。生産性が高い人は空いた時間にどんどんスキルを磨いていく。そういう状況になっていくのはもう見えている世界、未来なわけですね。そうすると絶対に働き方改革をしなければいけないんです。「HR Techで働き方改革」というツールを売りながら、実は働き方改革をしてない会社が結構あります。そういう会社にいると、本当の意味での自分の中での正しい働き方、正しい考え方、正しい生産性のあり方を、自分で判断できるスキルは磨けない。でも、うちみたいな会社で働くと、ツールもそうだし、働き方もそうだし、その状況で結果を出し続けなきゃいけないという、すごく厳しい状況に突入するので、残業がないのが楽ではないんです。めちゃくちゃ厳しいんです。でもこの厳しい状況に自分を追い込める人、且つ、ここで戦って勝って行くぞって思える人には、うちはすごくいいフィールドだと思っています。
ただの残業の少ない楽な会社ではないので、ここをしっかり理解した方に是非仲間になってほしいです。

ありがとうございました。


株式会社カオナビ 執行役員
藤田 豪人 氏

■プロフィール
2002年4月より、㈱光通信で営業・マネジメントの基礎を学び、支店の立ち上げや合弁会社設立、各種キャリアとの交渉、支店長やコールセンター責任者等に従事。 2008年6年より、㈱プロトコーポレーションで、Webの広告代理店業の営業・DeNAからM&Aを実施したポータルサイトおいくらの事業責任者として従事。 2012年1月より、㈱パイプドビッツ入社、自社のPaaSサービスの営業責任者として営業拡大、2015年11月、取締役CMOとしてマーケティング施策・全社を横断した各種プロジェクトの推進を担当する。2018年3月カオナビへ入社し、執行役員 兼 管理部門を統括するコーポレート本部長に就任。

※こちらの記事に関するお問合せは、<info@interwoos.com>まで。

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