library

ライブラリ-
TOP ライブラリー コンサルタントコラム Voice 67 偶然を呼び寄せる力

コンサルタントコラム

Voice 67 偶然を呼び寄せる力

7、8年前に転職支援の第一人者にこの仕事では「偶然を呼び寄せる力が大切」と教わりました。

【「縁」と「タイミング」で転職は成立するが、「たまたま」や「偶然」だけではないものを継続して演出し続けるために、仕事上の資産を常に増やす努力と、情報を敏感に察知する努力を行うように】という教えでした。

違う角度のお話ですが、茂木健一郎さんの著書の中で、偶然の幸運に出会う能力をセレンディピティと呼び、「脳がときめく言葉を送り続ける事」「人の役に立つことを考えて発言し行動する事」が大切だという表現を目にしました。

また稲盛和夫さんの著書の中で、【仕事の成果=能力×熱意×考え方】という表現を目にしました。掛け算なので「考え方」がマイナスだと結果はマイナスになるという事が印象に残りましたが、茂木さんの言う「人の役に立つことを考える」事でプラスの成果に繋がるのかと捉えました。

最初の教えは、エージェントとしての本質として心に刻んだ言葉ですが、転職する人にも、採用しようとする企業にも当てはまるのかと思います。その人の置かれる立場で、やるべき事は異なるものの、自分に合った適切な行動をするべきで、その時には心のありようが大事だと捉えています。

人の役に立つ方向性で、やるべき事をやる事が「偶然を呼び寄せる力」なのかと思いますが、最近そこに、「10年先を見据えた目線を持つべき」と感じています。

自分の使命がそこにある、というと大げさかもしれませんが、自分が長年かけてでもなし得たい事を公言し、行動や成果をそこに寄せていきたいと思っています。

個人的なお話ですが、地元である「新潟の活性化」、そして子供の未来のための「エネルギー・環境問題」を念頭に置きたいと思います。

2020の東京オリンピックの後は景気と採用が冷え込むといわれている中で、2025の大阪万博が決まり、企業の採用難、売り手市場がもう少し続くのかもしれません。各々が偶然を呼び寄せる努力を続ける事で2025以降も盛り上げていければと思います。

コンサルタント
小黒 力也