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コンサルタントコラム

Voice 76 コロナ禍における面接 ~オンライン面接の注意点~

経営幹部の人材紹介に携わり13年強、その間に「リーマンショック」「東日本大震災」や、いわゆる「超売り手市場」のビジネス環境を経験し、また、「人材紹介ビジネスはAIに置き換えられるのか?」「介在価値とは何か?」等の長年のテーマへの検討は重ねてきたものの、今回のような「人と会うこと」「集まること」「移動すること」が同時に制限されるという状況を想定したことはありませんでした。

これまで、経営幹部の人材紹介というビジネス柄、基本的に電話インタビューはもちろんの事、オンライン(映像+音声)での面談は控え、皆さんのご理解を頂戴しながら、当社にて直接お会いして、お話を聞かせていただくということを続けてきました。

リアルにこだわり、このビジネスに向き合ってきた仕事の進め方や姿勢が間違えていたとは今でも思っていませんが、「緊急事態宣言」が発令され、その期間これまでのこだわりを続けていくことが困難になり、見直しを余儀なくされました。(多くの企業の採用面接もオンラインでの実施になりました。)

斯様な状況の中、社内での会議や、商談等をオンライン(ZOOMやTeamsやSkype等)で行う機会が相当増えたものの、「オンライン面接」という特殊な機会に慣れている方はまだまだ少なく、若干の苦手意識を持っている人も多くいらっしゃると感じています。

言うまでも無く、面接の内容が本質なのですが、そこはこれまでと変わらないので、各論且つ、テクニック論的なところが多くなりますが、「オンライン面接」における注意点を思いつくままに列記してみたいと思います。

皆さんがオンライン面接に、少しでも自然体で臨むことができる一助となれば嬉しく思います。

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■照明の極力明るい場所で。
 ※それでも暗い場合はプラスでライトを当てる。
  追加ライトをどこからあてるのが良いか、高さ・角度等を事前に確認する。
■第一声の挨拶は地声よりも、意識してワントーン高いくらいのイメージで。
 ※第一印象(声・笑顔・身だしなみ・背景・環境)はリアル面接以上に意識して。
■身だしなみや服装は対面と同様で。
 ※上:スーツ、下:部屋着等は控える。映ってしまうことがある。
■事前にマイク音量・スピーカー音量を確認。
■目線は意識してカメラのレンズに向ける。
 ※意識していないと、画面の相手を見てのコミュニケーションなりやすく、
  相手からは目線が下がって見える。
■可能な限りパソコンで。
 ※やむを得ずスマホを使用する時は手持ちではなく必ず固定する。三脚等を使用する。
■通信環境の良い、静かな場所で。
■周りが気にならず、ゆったりと自然体で対応・集中できる場所で。
 ※キョロキョロしたり、落ち着かないしぐさは相手に集中力が無い印象を与えます。
■自分を画面の中心に。
 ※頭頂部から上にスペースを作り、下は胸のあたりが映るくらい。証明写真の構図より少し離れたイメージ。
  身振り手振りを普通にしてもカメラに映るように。
  また、近すぎると圧迫感を与えます。左右の空間も均等に。
■通信状況が悪く、先方の質問が聞き取れなかった時は、感覚や想像で答えず、しっかり確認の上、対応する。
 例:「申し訳ありません。通信状況が悪く、聞き取れませんでした。もう一度よろしいですか?」等
■背景にも気遣いを。
■面接対応者の緊急連絡先を確認しておく。
 ※途中で通信が切れてしまい、再接続がうまくいかない時などに。
■うなずきやリアクションは対面よりも、意識して大きくゆったりと
■オンライン面接中はPC操作をしない。
 ※メモはペンと紙で。マウスのクリック音・キーボードのタイピング音が入る。
  また、面接に集中していないような印象も。
■面接中は、オンライン面談のツールのみ立ち上げる。
 ※メールやSNS等の通知機能がONになっていると相手に音が聞こえる。
■面接でのコミュニケーションが終了した後も、部屋が閉まるまで気をぬかずしっかりと対応する。
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いかがでしょうか。

上記以外にも、皆さんがオンライン面接の際に、気をつけている点・注意点等ありましたら、是非とも教えていただけたら嬉しく思います。

他候補者との面接も同じ条件の下で行っています。「オンライン面接」への苦手意識を克服し、せっかくなので得意にできると良いですね。

ご自身の次の活躍のステージを引き寄せるような「オンライン面接」になりますように。

※ キャリアの話は、一人で考えるよりも、対話形式の方が思考を深めることができますので、キャリア相談をご希望の経営幹部の方は、お気軽にお声かけください。

シニアコンサルタント
抜田 誠司