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コンサルタントコラム

Voice 73 副業をしていますか?

「副業は当たり前になっていく」、そう感じている人が増えている印象があります。
ただ、タイミングに関しては「現職における自分の評価が高くないうちは、やるべきではない」と思っています。

副業をOKにしていそうに見えるベンチャー企業の何名かの社長に副業に関する考えを伺うと、
「会社がまだまだこれからのステージなので100%自分の会社にコミットしてほしい」という話もありました。

副業をする前提として「自分の能力の高まり」と「会社の置かれているステージの見定め」は大事です。

2018年の数字ですが、雇用者全体(5,596万人)に占める複数就業者数は2.2%(128万人)です。
(個人事業主の人が、複数案件を担うのはカウントせず)
年収が高い層(1,000万円以上)による副業は2012年からの5年間で約3.4万人程度増えたと言われます。
生活苦のために副業をするという話ではなく、自分の未来価値を高めるための副業話が増えていくとよいなと思います。

■総就業者数6,655万人(個人事業主+役員+正社員+非正規)
■雇用者数5,596万人(正社員+非正規)
■正社員3,476万人
■非正規社員2,120万人
■個人事業主728万人
■役員331万人

比較的大きい会社の人事が考える社員の成長は「会社の役に立つスキルアップ」であり、比較的若い世代の社員の考える成長は「ポータブルスキル(どこでも通じるスキル)の向上」だったりと、成長の捉え方がそもそも違います。

属する企業には貢献しつつも、最大限にその環境(知名度、研修、顧客との関係、社内人脈等)を活かし、どこでも求められる能力を開発していくというのが、今後の主流になっていくのかなと思います。
能力が高まった社員が、居続けたいと思う会社であり続ける企業努力が求められます。

弊社でも40代~60代の顧問職のご紹介事例が増えてきていますが、個の力で稼げる人が生きやすくなってきているのを感じます。

制度的に副業がダメでも、自身の未来の方向性から必要なことと感じる領域はボランティアからでもスタートしておくのが良さそうです。

コンサルタント
小黒 力也