library

ライブラリ-
TOP ライブラリー コンサルタントコラム Voice 101 未経験の職位を獲得するために

コンサルタントコラム

Voice 101 未経験の職位を獲得するために

はじめに

日々、多くの40代〜50代のエグゼクティブの方とキャリアに関する意見交換をしていると、
次のステップとして、「社長」や「CEO」といったトップマネジメントポジションに挑戦したい
という方が少なくありません。

しかしながら、このような未経験で重要な役割を担うためには企業から、相応の「経験・スキル」を求められることが一般的です。

申し上げるまでもなく、社長やCEOのポジションは、企業の運命を左右する重要な役割で未経験の方に
このような責任・権限を与えるのは、企業にとって大きなチャレンジであるため、
そのポジションでの経験をもっていることは大きなアドバンテージとなります。
(親会社/子会社、規模の大小、期間の長短はさておいても、同等の役職での経験を他ポジション以上に求められます。)

そこで今回は、未経験の方がトップマネジメントを目指すための具体的な方法について
考えていきたいと思います。

1. 現職での実績を築く

未経験のポジションに挑戦するには、まず現職で圧倒的な実績を創ることが肝要です。

成果を上げる

現在のポジションで顕著な成果を出し、社内外で高い評価を得ることが第一歩です。
これにより、リーダーシップやマネジメント能力等を示すことができます。

リーダーの役割を担う

現職で成果を上げることが前提ですが、社内プロジェクトでリーダーシップを発揮することも有効です。
プロジェクトを成功させることで、他の部門や経営陣からの評価を得るチャンスが広がります。

2. 転職で新たな機会を探す

現職ではトップマネジメントへの道が難しい場合、転職も一つの選択肢かもしれません。
(トップマネジメントポジションは特に、自身のスキル・経験・実績のみならず、
人員/体制等、運やタイミングの影響が大きく、現実的に難しいケースもあると思います。)

チャンスがありそうな企業に転職

多くの事業会社を持つ持ち株会社グループ経営の企業に転職し、新たな機会を探るのも一つの方法かもしれません。


一方で、最初から、トップマネジメントとしての転職は難易度が高いため、
まずは入社時のミッションで成果をあげることが大切です。
転職直後は成果を上げることに集中し、社内の文化ネットワークを理解して、将来のチャンスに備えましょう。]

3. ネットワークを活用する

数は多くありませんが、未経験でも、トップマネジメントとして転職する方もいらっしゃいます。

その場合、一見の出逢いではなく、これまで築いてきた公私、直接・間接の人的繋がりがきっかけとなることがほとんどです。
信頼できるネットワークは、未経験のポジションに挑戦する際の強力な支えとなります。

人的繋がり/ネットワークを活用

「経験はないけど、あなたなら」と言われるような信頼関係を築くことが重要です。
公私を問わず、日々の言動の積み重ねが信頼を生みチャンスを引き寄せる可能性が上がります

目標を共有す

トップマネジメントを目指していることを信頼できる人々に伝えることで、紹介や声かけの可能性が高まり、機会が広がるかもしれません。

未経験のポジションは非常に魅力的に見えますが、

自分の経験やスキルが、求められるポジションに適しているかを評価する
現在の経営状態・課題・組織体制・経営資源を理解する
これまでの歴史・今後の未来像を確認・理解する
株主や重要な利害関係者の目標・期待・価値観等を理解する


などを冷静かつ慎重に考える必要があります。

いかがでしたでしょうか。

トップマネジメントを目指す40代50代のエグゼクティブの皆さんにとって、
これらのアプローチが参考になり、キャリアの新たな一歩を踏み出す助けとなれば、
とても嬉しく思います。

※ キャリアの話は、一人で考えるよりも、対話形式の方が思考を深めることができますので、
キャリア相談をご希望の経営幹部の方は、お気軽にお声かけください

シニアコンサルタント
抜田 誠司