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コンサルタントコラム

Voice 86 Z世代の台頭を感じる2022年以降の人材紹介

明けましておめでとうございます。
様々な変化のあった2021年が終わり、新しい年がスタートしました。
オミクロン株は弱毒化の傾向で、COVID-19がただの風邪となる日までもう少しの辛抱と思いたいところです。

2021年、人材業各社は業績を回復させたところが多く、弊社でも企業と個人の方へ、例年以上のご支援をさせて頂くことができました。業種では、SI、WEBサービス、ネットメディア、フィンテック、IoT、ヘルスケア、モビリティ、広告、食品等の幅広い企業からご相談を頂きました。職種では、事業開発、商品企画、営業、人事、情シス、経理財務、コンサル、PM、内部監査等の幹部ポジションでご支援させて頂きました。

私個人が昨年ご支援させて頂いた方々の平均年齢は、ちょうど50歳くらいで、幅広い業種・職種で、比較的年齢層が高めの方の転職が多い1年だったと思います。また、昨年上場した企業は125社ありましたが、IPO絡みのポジションのご相談が多かったこと、今年の東証の再編を視野に、ガバナンス強化のため社外役員のご相談が増えたことも特徴的でした。

2022年は、全体的に幹部層のニーズは増えているものの、リモートとリアルの併用などの環境下でも実績を残せる優秀層は限定的になるため、各社が優秀層を奪い合う構図が続きそうです。

採用に関しては、日本版LinkedIn的に登録者数を増やしているビジネスSNSのYOUTRUSTや、Wantedlyなどを見ていると、自社を上手にアピールし、個々の対応をしっかりと行う事が若手採用を中心に効果が出ている印象です。転職メディアに一律の情報を提供し、応募を待つというスタイルでは、計画採用人数の達成がどんどん難しくなっていきそうです。

新卒~第二新卒に当たるZ世代(10代~20代中盤)は、高齢化が進む日本では少数派(15%程度)ですが、世界的には人口の1/3を占めており、マーケットで重要な位置づけとなっています。

そのZ世代のサステイナブル・脱炭素への関心の強さを感じさせるニュースを目にする機会が増えています。

自社のサービスや事業が持続可能な社会の実現にどう繋がっているのか、経営者が自信を持って語る企業に注目が集まることになり、採用担当者の努力だけではどうにもならない、「会社としての存在意義」がいよいよ重要になってきます。

エージェントとしては、コロナ後の世界でどのようなサービスが新たに生まれるのかを想像し、自分の置かれている環境がどう変化していくかを予測すること、そして、これまで以上にデジタル化、グリーン化を意識しながら、社会に求められる企業と共に成長していくことが大切となりそうです。

本年も宜しくお願い致します。

シニアコンサルタント
小黒 力也