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コンサルタントコラム

Voice 43 アイデアをアイデアたらしめるもの

普段、新規事業のお手伝いに関わっていますと、「何かユニークなアイデアを!」「イノベーティブな試みをすべきだ!」といったようなお声を頂くことが多々あります。

我々は、企業内起業家の方、即ちイントレプレナーが、「ユニークなアイデア」や、「イノベーティブな新規事業」に辿り着くまでのお手伝いをしているわけですが、その中で、私が個人的に大事にしていることがあります。

それは、「アイデアをアイデアたらしめるもの」すなわち、「アイデアのユニークさ」に関わることです。皆さんは、「ユニークなアイデア」とお聞きになった時に、どのようなものを「ユニーク」だとお感じになるでしょうか?

新しさでしょうか?それとも突飛さでしょうか?

それらも重要だと思いますが、私が大事にしているのは、「発見」即ち「実は…」という要素があるか、ということです。新規事業のアイデアは、(ビジネス全般がそうと言えるかもしれませんが)「問題提起」と「解決策」のセットであると考えます。

「解決しなければならない課題は何か」という問題提起があり、その解決策としての「新規事業のアイデア」というセットです。その際に、「問題提起」にも「解決策」にも、「実は…」という要素があると、強力な、「人を動かす」アイデアになると思っています。

「当社は安定飛行を続けている様に考えられていますが、『実は』高度は下がり続けています」ですとか、「ユーザーがこれまでのサービスを利用しないのは、『実は』こんな心理が働いているからであり、本事業はその点をクリアしております」といったようなことです。

言い換えれば、新規事業開発とは、まだ世に見出されていない「発見」を、イントレプレナーが導き出し、企業の経営資源を使って解決していく、一連のプロセスなのだ、と表現できるかもしれません。

御陰さまで昨今、沢山のご相談をいただいておりますが、引き続き社員一同で、皆様の「発見」のお手伝いをしていきたいと思っております。

暑い日が続いておりますが、くれぐれもご自愛下さいませ。

コンサルタント
渡辺 大